お名前はVaiつながりでずいぶん前から知っていて、前から気にはなってたんです。
去年1月のドラムマガジン、表紙が気になって「何じゃこりゃ」と思って買ってしまいましたよ。
ドラム、パーカッションは打楽器。実は私の本職でもあるピアノも本来は打楽器。
ピアノはすごく音域が広いのですが、ゆえ、すべての聞こえる音を表現しようと思ったら出来るんです。
ドラムももちろん可能。
だけど、運搬、場所、操作性の関連で楽器を並べまくるひとはあんまりいないと思います。。まして、一人で。
で、これをどないするんやろ・・・聞いてみたい。
去年の冬あたりのドラムマガジンでビリーコブハム氏との対談を読んで面白い事言ってはるなぁ、アングラやなぁ、ぜひ生で聞いてみたい、行きたいなと思った理由はこれです。
しかし、私のようなリズム音痴のドラムど素人が観に行っていいものだろうか、チケットを取ってから悩みましたが、結果行って良かったです。
お客さんは、Terry Bozzio好きな方、ハードロックファン、ファンの親子、吹奏楽部パーカッションパートと思われる高校生しかも制服で、先生、音楽好きな人、実にいろいろな方がいらっしゃいました。
最近、そういういろいろな客層が集まるライブに観に行くようにしています。
ライブハウスでPAでどっかーんとのりのりへどばんも良いのですが、そればっかりってのも何か私は違うなあと思うのです。
ライブハウスでバンドによせてもらって・・・って、ハードロックは好きだけどハードロック歴は4年くらいな私には何かそれだけでは自分じゃないなぁとも思うのです。
こじんまりしたカフェで演奏セッションパーティを延々やってるとか、座って聞くとか静かでアットホームな所の方が合っているように思います。
ま、そんな事はいいとして。
お客さんはほぼ満員でした。時間になり、本人がのこのこと登場。すっごい歓声と拍手。
Terryさん、黒のタンクトップに黒のズボン、すっごいしまってる、体が。まるでレスリングの選手みたい。
格好よい!!!きゃーなんて言ってしまった。
私、きつね顔の人も大好きですが、ああいう顔の人もタイプなんです。
演奏は民族音楽っていうか、パーカッシヴな感じでした。徐々に演奏を盛り上げて行くって感じ。
即興性もあったのでしょうか。
50分の演奏を2セット。ひたすらオンステージです!
持参のノートパソコンでキーボードの音のオケを流してそれに合わせて演奏するのもありました。すごくアンビエントな感じがして私の好みでした。こういう演奏スタイルもあるのね。
最後らへん、前の上にあるシンバルを叩きまくる所で、シンバルの上、中、下を叩いて、音が違いを見せているような感じがしました。
学生さんも多いという事でいろいろ打楽器の可能性を見せよう、そういう意図があったのかもしれません。
最後ではスタンディングオベーションされた方もいらして、大拍手で、Terryさん再び出てきて、アンコール1曲をされて終了しました。
途中の休憩前のMCで「奈良は初めてだけど、こんなにたくさんのお客さんを前にして演奏できるのはすごく嬉しい。」そんな事を言っていたと思います。
お客さんとのかけあい、ホールじゃなくて東大寺で、もっと日本的な楽器も演奏してほしかったとか、いろいろ思う所はあるのですが、奈良だけ特別扱いする訳にはいかないし、そこまでする余裕がなかったのかもしれないですね。
帰る時、吹奏楽部の先生と生徒らしき人が「これからはタムのピッチに気をつけないとあかんなぁ」と会話してはって、それを聞いて、「あー私も来てよかったなぁ」と思いました。
何かを見て聞いて、自分で感じて、それを今後の糧にする・・・良いなぁ。
奈良新聞の記者さんが取材に来てはった。
mixiで偶然足跡踏んでトップのお写真でお顔を記憶してる人も数人来てはった。
最後ドラムセットを見学。立ち止まったりして時間がかかるからという事で原則撮影はなしという事だったが、やはり現物を間近に見て我慢できず写真を撮らせていただいた。
ステージ客席より右後部分、じゃらじゃらと竹の楽器とか鈴とか民族楽器っぽい。
アジアの楽器っぽいですね。
ドラムセット後方から
タム、シンバルにgやらfやら音名が書いてある。しかし、すごいタムとシンバルの数。いくつかのタム、シンバルを連続して狂いなくパシッと叩けるのはすごい動体視力がないと難しそう。私がやったら確実に目が泳ぐ。見学の時に並んでいた後ろの人が「我々はワンストロークにしか見えないが実は10ストロークくらいやってるんちゃうか。」と。たぶんそうだろうなぁ。すごいなぁ。
ステージ客席より左後ろ部分から
シンバルが二枚重ねているように見える。奥の方にはさきほど書いた竹の楽器の下に鉄琴が。
ステージ客席より左前部分から
後ろに吊り下げてあった楽器。これはクロマチックゴング?今回の演奏ではあまり使っていなかった。