ギターレッスン日記

われら生徒三人組。

なんか奇妙な三人組。
三人ある同じ漢字一文字が共通してて、三人ともほぼ同年代。
好きな音楽は全然違うのだけど、レッスン終わってから三人で1時間しゃべり倒して、
それからまた二人でしゃべり倒す。

話題はギターや音楽について。

あれがわからない、これがわからない。譜面の読み方とか、コードとか。
この曲先生オッケー出したけど、これでほんまにエエの?など。

私は曲りなりにでも、他楽器でのバンド経験が10年あるから、そこで得た事とか感じていた事をぶつける。

気がついたら、次のクラスの生徒さんが帰っていくまで時間がたっている。

今回は、二人でしゃべっている時に、高校時代何してた?って話になった。
ちなみに彼女とは学年は違うけど、同じ高校。

学校から帰ってきて、「必殺仕事人」を見てたという所でめっちゃ意気投合。

めっちゃそうそう!!!
何か何がどうかわからへんけど、すっごくピピンと来た。

だってな、めっちゃ高校おもんなかってんもん。

私も勉強に明け暮れて、ピアノ弾き狂って、仕事人や水戸黄門を見る位しかする事なかってんもん。

友達はおったけど、話は合うような合わないようなで、何かこう、他人とは違うんだなーというなんとなくさびしい気持ちが常につきまとってて。

この年になって、音楽にめざめて、もっと早くに何でめざめへんかったんやろ?と彼女が言う。

私だってそうだ。

音楽はずっと捨てずにやってきたけど、そのために普通の子がやってるような事もやらずで、仕事もうまくいかず、さらに音楽でも何かもやもやしたものを感じてて、ようやく何か、光みたいなものが今見えつつあるような感じだもん。
自分の求めている音が何か、やっと今になってそれが見えつつある。

なんでもっと早くに見えへんかったんやろ。

今振り返ってみれば、その長い期間いろいろやってきた事が、全部今への伏線となってるんだというのはわかるけど。
そのつながり方はすごい怖いくらい絶妙。
どう考えても、これは自分だけではどうにもならない力が働いてる。

でも、時間かかりすぎ。

私も30、結婚して、出産して・・・とか女性の生理的な役割とかいろいろ考えると、こう自由にできる時間は少ない。

仕事にしたって、あと2、3年で方向を定めたい。

私は社会人としてのキャリアをきちんとつめずに、途中で体をこわして挫折しているだけに、後がないのだ。

この切迫感というのが、いわゆる20代後半の女のあせり、みたいなものなのかな。

それが今ごろ感じてるなんて、私鈍感やな。

とある男の人が、女の人はいいよな、男は大変だよとか私に言ったけど、女だっていろいろ大変なんだぞ!

と、レッスン終わった後、しゃべりながら思った。

何か今日は音楽的な話じゃなくて、人生論みたいなのになっちゃったな。