「自分の音楽の好みに大きく影響しているアルバム10枚」
4枚目
Steve Vai 「Real Illusions:Refrections」
今から15年くらい前、前の仕事、バンドを辞めたあたり、変な霊感っぽいのに悩まされていた。
毎日のように金縛りにあい、亡き親戚の声が聞こえ、レコード屋でとある歌手のコーナーにいくと、首を締め付けられるような感覚に突然襲われたり、怖くて本当たまらなかった。
ちょうどこのアルバムが出た時だった。
本屋で立ち読みしていたら、後ろで雑誌の表紙の彼がこっちを見てる。レンタルショップでも彼のアルバムのジャケットがこっちを見て!と私を呼んでいる。もう気になって気になって仕方がない。
スティーヴ ヴァイの名前は知っていたが、ホワイトスネイクにいた人、デイヴィッドリーロスのバンドでライブでお客さんのブラジャーをくわえていた写真を見たくらいでどんな音を出す人かは知らなかった。
しかし、毎日毎日いろんな所で彼が私を呼んでくる。あの目で見つめられたらちょっと、いや大分怖い。
二週間くらい我慢していたが、これだけ見つめられると私が石になりそうで、根負けして、このアルバムを買った。
呼ばれてしまったからには仕方がない。
ハマってしまった。
近々G3で来日するらしく、慌ててチケットを取り、彼のモデルではないがこれも呼ばれてしまい、23万くらいするアイバニーズの緑のギターを買い、彼の世界にハマることになる。
この作品、他の作品にくらべ音はかなり重い。
他の作品も聞く。当時の彼の集大成で、次の次元へ一歩踏み出した感じがした。