それをはったりというか背伸びというかは自分次第。でもやっぱり自分には嘘はつけない。

何かこういうタイトルを付けると、すごく自分を奮い立たせているような感じがしますが。

私は自分にできない事を「できる」と言う(言わされる場合もあるけど)のはすごく苦手です。
ある意味、非常に正直な性格で・・・。

よくありますよね、就職活動で面接でまだ身についてない、半人前だと思っている技術について「できます」って言いなさいっていう、はったりといいますか・・・。

あれが、ダメなんですよねぇ。辛いですねぇ。
未経験な上でなら、「未経験です」と正直に言うのだけど、ある程度経験を積んでも、いまいち結果が残せてないなぁって思っている場合がねぇ、どうしても「これやってきました。」って言えないんです。

そのもやもや感が、「向いてないのかなぁ」とか、「経験不足なんだろか」とか、いろいろあるんでしょうけど、時には本人も何かがわかってない、まさしく、そのもやもや感って何だろうって悩んでいた事もあります。

やっぱり自分に嘘はつけないんです。納得しないと動けないんです。

そのはったりが通ってしまった時には・・・いろいろもがき苦しんだ挙句、心身が破たんする事が多いです。

そういや、いろいろな事があったなぁ・・・

大学の軽音にいた時、よくわからないのに「レッド・ツェッペリン知ってます。」とか言って背伸びした事。
あと、技術もそこそこあったから、できるって思ってしまい、弱点が出てきた時にボロボロになった事。
結局、その背伸びした事が災いして、2回の合宿両方でごはんが食べられない位にストイックになってしまい、一週間で10キロ痩せたり。
それから、毎週レンタル屋に通い、音楽を猛烈に勉強しましたけど。

転職の時も辛かったなぁ。
IT業界にいたのだけど、ネットバブルやら何やらで仕事がまともに出来る状態じゃなくて、それでも自分にできる事をやっていたのだけど、やっぱりそれでは年数の割には経験不足だなと思っていて。
ITやコンピュータ業界って、何歳でどの位できるかって基準がすごい決まってる場合が多いのよ。
偏差値重視の受験勉強みたい。もちろんそればかりではないとは思うけど。
20歳で専門学校出て、3年から5年くらい経験つんでシステムエンジニアになって・・・云々。
私は大学も1年多く行ってるし、就職浪人もしてるしまぁいろいろハンディがありました。
何とかしようと転職したんだけど、やっぱりその時その基準に合わせるためにはったりかまさないといけなくなって。
転職した先が三重派遣、一緒にやろうとしていたパートナーもいきなり喧嘩腰で「俺はシステムエンジニアだ!こういうポジションで仕事をしないといけないのは納得できない。」で上司に談判するし、いちいち私の挙動に説教が始まり・・・まぁそういう環境で何とかベストを尽くそうとしたのだけど、結局何の成果物を残せず、裁判沙汰になって離脱したなぁ。
7日間くらい全然眠れなかったもの。もちろん食べられなくて。自分がどこにいるかもわからなくなって、書いてる文章がまったく理解できなくなってしまって。まして相談する人もいなかったしねぇ。前の会社の人にも相談する訳にはいかないし。

それも、「ひょっとしたら向いてないんじゃないか」という迷いを振り切れなかったのが原因だと思います。
これは思い込みが激しいとも言う?

そんな事もあって、いまだにコンピュータを使って何か作る気になれないんです。あの嫌な感じが蘇ってきてしまって。

だから私、仕事遅いんです。何をするにもひっかかって。すいません。もっとスパスパ割り切ってできたらなぁ。

やっぱり、はったりって私に合わないなぁと身を持って知りました。
大事なのはできる事からひとつひとつ積み上げていく事です。