脱線事故の日とは・・・

忘れられません。この日は。
亡くなった方、けがをされた方、ご家族の方、関係されてる方、今も懸命に乗り越えようと大変だろうと思います。
関係ない他人はすぐ忘れてしまうけど、当事者は絶対に忘れられない・・・事件ってそんな物とはいえ、でもあからさまにそれを見せられるとちょっとそれは残酷だなぁって思います。

私は別の意味で忘れられません。
この日、9年くらいいたバンドを辞めようと仲間に言いにと待ち合わせしていた日でした。
私のいろいろな面を成長させてくれたバンドだったのですが、体力的限界、技術面でのすれちがい、人間関係のもめごと、結婚式がらみでのトラブル(しかも2回も)でもう続けるのが辛くて辛くてどうしようもない位に追い詰められていました。
言いたくはなかったけど、言わざるを得ない・・・今後の自分のためにも、本当にいやな決断でした。

さぁ行こうと用意をしていた時、仲間から「テレビ見てみぃ。」と言われ、テレビを付けるとそれはそれはすさまじい光景のオンパレード。
凍りつきました。
偶然にしても、凄すぎる・・・。ぎょえー。

JR京都線は遅れに遅れまくっているし、待ち合わせの京都駅までどうしたらいいか・・・阪急使って地下鉄って手もあったんですが、その時私が選んだのは「自転車で京都駅まで行く」でした。

何で自転車やねんって思うのですが、何かそうしたかったんです。

当時住んでいた家から京都駅まで1時間ちょっとで行けるんですよ。
お金がない高校生の時とか、体力作りをかねてよく行ってました。

便利なものを使うのも手だけど、たまには自分の体をたくさん使って移動してもいいんじゃない?

ランチを食べて仲間と話して、仲間も同じ結論で・・・そうなると、どうなるか・・・それもわかってたんですが、いつかはその思いに終わりをつけなくてはいけないんですよね。

いつまでも前向きに続けるって事は言うのは簡単だけど、そのためにいくつもの辛い事を乗り越えていかなくてはいけない。
いつまでもいつまでも蒸し返される過去の事・・・。それを乗り越えていくだけの力はその時の私にはありませんでした。

22時頃、あー言っちゃったなぁ、しかし外は寒いなぁと思いながら1号線を帰って行った時の事を今でも思い出します。

その時から、効率、効率を優先するあまり、末端にしわよせが行って犠牲になる・・・労働環境の改善が言われ始めて、ダイヤ見直しとかされたんですが、たまに利用する尼崎駅では、効率が良すぎて良すぎてこっちが「どの電車に乗ったらええねん?」と思わず間違えてしまう程なので、事態はあまり変わっていないのかもしれません。

仕事でもそう。
融通をあれこれ聞いてしまうと、それが当然のように思って融通を言ってくる。
融通はあくまで飛び道具なのに。
そして、その融通をきくために、あれこれ画策して、末端は悲鳴をあげて・・・。
しかもそれが日常になって。それで給料は今までよりダウン。生活は楽にならない。

便利便利も、効率効率もほどほどがいいなぁ。

今まで続けてきた事をやめるのはすごく自分の一部をはがされるようで辛い事もあるんですが、同時に今までの自分から新しい自分へと生まれ変われる機会を与えられたと思えばとても明るい事ではあります。

良い習慣もあれば、悪い習慣もあったしね。

そして、その時学んだ事を今仕事とあらゆるバンド活動で生かしつつあります。

ひとり複数パート、お笑い、アバンギャルドさ・・・30歳越えてから特に恥じらいがなくなってしまいました。
恥じらいよりも、完璧になりきれてない未熟さを恥じています。

最近は技術よりも笑いに走る、ミュージシャンとしては??な傾向に。
だって、まじめにやってるけど、笑ける音楽ってあるやん?これマジって。
お笑いっていってもウケねらいじゃなくて、自分がおかしいと思った事をクソまじめにやるって意味よ。

てな訳で5月10日、千里ロックフェス、来てね♪。

マイナスの波動は受け付けないわよ。
ちっちゃいちっちゃいマイナスは全部プラスに変えてしまえ。

マンダラ、マンダラ。なんまんだぶ。